フルゴラの風景

フルゴラに降り立って、リサイクラーを置いて、廃材を投入して……「で、この大量のアイテムどうすんの?」ってなりますよね。わかります。

この記事では、廃材リサイクルラインの設計を数値ベースで徹底解説します。リサイクラーの仕様、ベルト飽和に必要な台数、産出物の確率テーブル、仕分けラインの設計パターン3種、二次リサイクルチェーン、そしてスケールアップの目安まで。フルゴラで「なんかうまくいかない」を解消するための実践ガイドです。

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リサイクラーの仕様おさらい

まず基本スペックを正確に押さえておきましょう。リサイクラーはフルゴラ攻略の中核となるマシンです。

項目値
クラフティングスピード0.5(ノーマル品質)
消費電力186kW
モジュールスロット4(生産力モジュール不可)
内部出力スロット12スロット
出力の挙動自動排出(ベルトに直接出力)

品質ごとのクラフティングスピード:

品質クラフティングスピード
ノーマル0.5
アンコモン0.65
レア0.8
エピック0.95
レジェンダリー1.25

重要なポイントは生産力モジュールが使えないこと。速度モジュールか品質モジュールの二択です。また、12個の内部出力スロットがあるため、廃材リサイクルの12種類の産出物すべてを同時に保持できます。ただし、出力先のベルトやチェストが詰まるとリサイクラー全体が停止するので、出力の処理が最重要課題です。

何台必要?ベルト飽和計算

廃材のリサイクル時間は0.2秒(クラフティングスピード1.0基準)。ノーマル品質のリサイクラー(スピード0.5)では実際のサイクル時間は0.4秒です。つまり1台あたり2.5個/秒の廃材を処理します。

ベルト種類搬送量必要リサイクラー数消費電力
黄色ベルト15個/秒6台1,116kW
赤ベルト30個/秒12台2,232kW
青ベルト45個/秒18台3,348kW

出力側については、全産出物の確率を合計すると60%です。つまり入力ベルトの約60%の量が出力されます。黄色ベルト1本の入力(15個/秒)に対して、出力は合計約9個/秒。出力は12種類に分散するため、個々のアイテムの流量はかなり少なくなります。

一次リサイクル:廃材の産出物と確率

廃材リサイクルのレシピ

廃材1個をリサイクルしたときの各産出物の確率は以下の通りです。リサイクラー1台(2.5個/秒処理)での1分あたりの産出量も併記します。

産出物確率1台あたり個/分用途
鉄の歯車20%30.0二次リサイクルで鉄板へ
固形燃料7%10.5燃料、ロケット燃料の材料
コンクリート6%9.0二次リサイクルで鉄鉱石+石レンガ
氷5%7.5水の生成(重要!)
石4%6.0建材、埋め立て
鋼材4%6.0建材、二次利用多数
バッテリー4%6.0二次リサイクルで鉄板+銅板
銅線3%4.5二次リサイクルで銅板
発展基板3%4.5二次リサイクルで複数素材
制御基板2%3.0二次リサイクルで発展基板等
軽量化素材1%1.5二次リサイクルで銅板+プラ+鋼材
ホルミウム鉱石1%1.5フルゴラ専用素材(超重要)

合計確率:60%(残り40%は「何も出ない」=ロスとなります)

鉄の歯車が圧倒的に多い(20%)ので、歯車の処理がライン設計のカギになります。逆にホルミウム鉱石は1%しかないため、大量のリサイクラーを回さないとまとまった量が手に入りません。

仕分けライン設計:3つのパターン

リサイクラーから出てくる12種類のアイテムをどう仕分けるか。ここが最大の設計ポイントです。規模と習熟度に合わせた3つのパターンを紹介します。

パターンA:シンプル型(チェスト仕分け、初心者向け)

構成:リサイクラー6台 → 出力ベルト → チェスト5~6個にアイテムフィルターで格納

考え方:

  • リサイクラーの出力を1本のベルトにまとめる
  • ベルトの先にフィルターインサータ付きのチェストを並べる
  • 「鉄の歯車」「回路系」「燃料系」「建材系」「ホルミウム」の5~6グループに分類
  • 各チェストが満杯になったら手動で取り出して使う、または二次リサイクルに流す

メリット:わかりやすい、少ない資材で作れる、トラブル時に原因を特定しやすい
デメリット:スケールしない、チェストが満杯になると全体が止まる、手動管理が必要

おすすめ台数:6台(黄色ベルト1本分)まで

パターンB:フィルター分配器型(自動仕分け、中級者向け)

構成:リサイクラー12~18台 → フィルター分配器チェーン → アイテム別ベルトライン

考え方:

  • リサイクラーの出力をメインベルトに集約
  • フィルター分配器を直列に並べて、各アイテムを専用ベルトに振り分ける
  • 振り分け優先順位のコツ:流量が多いものから先に分岐させる
  • 鉄の歯車(20%)→ 固形燃料(7%)→ コンクリート(6%)→ …の順で分配器を配置
  • 各アイテムベルトの先に二次リサイクラーや組立機を接続

メリット:完全自動化、二次リサイクルとの直結が容易、視覚的にわかりやすい
デメリット:分配器チェーンが長くなる(12種類分)、設置スペースが大きい

設計のポイント:フィルター分配器は「左」「右」にそれぞれ別のアイテムを指定できます。12種類÷2=最低6個の分配器で仕分け可能。ただし、最後の1~2種類はベルトの末端にそのまま流して処理するのがスマートです。

おすすめ台数:12~30台(赤ベルト1~2本分)

パターンC:サーキットネットワーク型(在庫管理付き、上級者向け)

構成:リサイクラー30台以上 → サーキット制御の仕分け → 在庫監視 → 自動ON/OFF

考え方:

  • 各アイテムの在庫チェストにサーキットネットワークを接続
  • 「鉄板が5000個を超えたら鉄の歯車の二次リサイクルを停止」などの条件を設定
  • 在庫過多になったアイテムはベルトから除外、不足しているアイテムの生産を優先
  • 廃材の投入自体もサーキットで制御し、全チェストの在庫に応じてリサイクラーをON/OFF

メリット:完全自動の在庫管理、詰まりが発生しない、大規模運用に対応
デメリット:設計が複雑、デバッグが難しい、サーキットの知識が必要

実装のコツ:

  • まずパターンBで基本の仕分けを作り、そこにサーキットを追加する形が安全
  • アイテムごとの上限値は「10分間の消費量」を目安に設定するとバランスが良い
  • ホルミウム鉱石だけは上限なし(常に不足するため)

おすすめ台数:30台以上

二次リサイクルチェーン:素材への還元ルート

一次リサイクルで出てきたアイテムの多くは、さらにリサイクルすることで基本素材に分解できます。フルゴラでは鉱石が採掘できないため、この二次リサイクルが鉄板・銅板の唯一の入手ルートです。

主要な二次リサイクルルート

【鉄の歯車 → 鉄板】

  • 歯車1個をリサイクル → 鉄板0.5枚(通常レシピでは歯車1個=鉄板2枚だが、リサイクルは半分になる)
  • 産出量が最大(20%)なので、鉄板の主要供給源
  • リサイクラー10台稼働時:歯車300個/分 → 鉄板150枚/分

【コンクリート → 鉄鉱石 + 石レンガ】

  • コンクリートをリサイクルすると鉄鉱石と石レンガに分解
  • 鉄鉱石はさらに製錬で鉄板に。石レンガは建材として利用
  • 手間は増えるが、鉄板の追加供給源として有効

【バッテリー → 鉄板 + 銅板】

  • バッテリーのリサイクルで鉄板と銅板の両方が得られる
  • 銅板はフルゴラでは貴重なので、バッテリーは必ずリサイクルすべき

【銅線 → 銅板】

  • 銅線をリサイクルすると銅板に還元
  • 産出量は3%と少ないが、銅板は貴重なので無駄にしない

【発展基板 → 電子基板 + プラスチック棒 + 銅線】

  • 発展基板は3種類の素材に分解される
  • 電子基板はそのまま使える。プラスチック棒と銅線はさらにリサイクル可能
  • 3段階のリサイクルチェーンになるため、専用ラインを組むと効率的

【制御基板 → 発展基板 + 電子基板】

  • 制御基板をリサイクルすると発展基板と電子基板に
  • 発展基板はさらに上記のルートで分解可能(3段チェーン)
  • ただし制御基板自体が2%と少ないので、そのまま使った方が良い場面も多い

【軽量化素材 → 銅板 + プラスチック棒 + 鋼材】

  • 軽量化素材は3種類に分解。銅板と鋼材が直接得られるのが嬉しい
  • 産出量1%で非常に少ないが、ロケット関連で大量に必要になるのでリサイクルせずに貯めておく判断もあり

二次リサイクルチェーンの全体像

廃材
  ├→ 鉄の歯車(20%) ──→ [リサイクル] → 鉄板
  ├→ 固形燃料(7%)  ──→ そのまま使用(燃料)
  ├→ コンクリート(6%) → [リサイクル] → 鉄鉱石 → [製錬] → 鉄板
  │                                    → 石レンガ → 建材
  ├→ 氷(5%)        ──→ [化学プラント] → 水
  ├→ 石(4%)        ──→ そのまま使用(建材)
  ├→ 鋼材(4%)      ──→ そのまま使用(建材)
  ├→ バッテリー(4%) → [リサイクル] → 鉄板 + 銅板
  ├→ 銅線(3%)      → [リサイクル] → 銅板
  ├→ 発展基板(3%)  → [リサイクル] → 電子基板 + プラ + 銅線
  │                                              → [リサイクル] → 銅板
  ├→ 制御基板(2%)  → [リサイクル] → 発展基板 + 電子基板
  ├→ 軽量化素材(1%) → [リサイクル] → 銅板 + プラ + 鋼材
  └→ ホルミウム鉱石(1%) → そのまま使用(フルゴラ専用)

ホルミウム鉱石の効率的な集め方

ホルミウム鉱石はフルゴラ専用の素材で、ホルミウムプレートの材料です。ホルミウムプレートはスーパーコンデンサや各種上位レシピに必須。しかし産出確率はわずか1%。計画的に集める必要があります。

リサイクラー台数廃材処理量/分ホルミウム鉱石/分ホルミウム鉱石/時間
10台1,50015900
20台3,000301,800
30台4,500452,700
50台7,500754,500
100台15,0001509,000

ホルミウムプレート1枚にはホルミウム鉱石2個が必要です。つまりリサイクラー10台で毎分7.5枚分のホルミウムプレート原料が得られます。スーパーコンデンサの量産を目指すなら最低30台、理想は50台以上を目標にしましょう。

スケールアップの目安

フルゴラの列車ネットワーク

フルゴラの工場は段階的に拡張するのがコツです。一気に大きくすると電力不足やベルト詰まりで苦しみます。以下のマイルストーンを目安にしてください。

フェーズ1:10台(入門期)

  • ベルト:黄色ベルト1本+余裕あり
  • 電力:約1.9MW(リサイクラーのみ)
  • 仕分け:パターンAで十分
  • 産出量:鉄の歯車300個/分、ホルミウム15個/分
  • 目標:基本的な自動化を確立、電磁プラントの研究開始

フェーズ2:30台(拡張期)

  • ベルト:赤ベルト2本、または黄色ベルト5本
  • 電力:約5.6MW(リサイクラーのみ)+ 二次リサイクルラインの電力
  • 仕分け:パターンBに移行すべきタイミング
  • 産出量:鉄の歯車900個/分、ホルミウム45個/分
  • 目標:二次リサイクルの自動化、ホルミウムプレートの安定生産
  • 注意:廃材の供給チェーン(列車 or 長距離ベルト)を整備する段階

フェーズ3:50台(安定期)

  • ベルト:青ベルト2本、または赤ベルト4本
  • 電力:約9.3MW(リサイクラーのみ)
  • 仕分け:パターンB~C、在庫管理を導入推奨
  • 産出量:鉄の歯車1,500個/分、ホルミウム75個/分
  • 目標:スーパーコンデンサの量産、他の惑星への輸出ライン確立

フェーズ4:100台(量産期)

  • ベルト:青ベルト5本以上
  • 電力:約18.6MW(リサイクラーのみ)。雷発電だけでは不安定になる規模
  • 仕分け:パターンC必須。サーキットなしでは確実に詰まる
  • 産出量:鉄の歯車3,000個/分、ホルミウム150個/分
  • 目標:品質モジュールの活用、レジェンダリー素材の生産
  • ポイント:複数の廃材収集拠点からの列車ネットワークが必須
フルゴラのマップ

よくある失敗と対策

失敗1:出力ベルトが詰まって全停止

原因:リサイクラーの12スロットのうち1つでも出力先が詰まると、そのリサイクラー全体が停止します。産出確率が低いアイテム(ホルミウム1%、軽量化素材1%)は出力頻度が低く、ベルト上に隙間があるように見えますが、確率が高いアイテム(歯車20%)の出力先が詰まることで全体が止まります。

対策:

  • 歯車の出力先に十分なバッファ(チェスト)を確保する
  • 二次リサイクルラインを早めに構築して歯車を消費する
  • 最悪の場合、歯車を「ストレージチェスト→ロジスティクストラッシュ」で消去する手もある

失敗2:アイテムが混ざってベルトが機能しない

原因:リサイクラーの出力は12種類が混在した状態でベルトに乗ります。分配器のフィルター設定を間違えたり、ベルトの合流地点でアイテムが混ざると、後段の組立機やリサイクラーに間違ったアイテムが投入されます。

対策:

  • フィルター分配器のフィルターを必ず全スロット設定する
  • 仕分け後のベルトにはフィルターインサータを使って組立機に投入する
  • 定期的にベルトを目視チェック(Alt表示推奨)

失敗3:電力不足でリサイクラーが止まる

原因:フルゴラの主要電源は雷発電で、供給が不安定です。リサイクラー1台186kWは小さく見えますが、50台で9.3MW、二次リサイクルや組立機を含めると15~20MWは必要です。

対策:

  • 蓄電池を大量に設置する(雷のピーク発電を貯める)
  • 蓄電池の容量目安:リサイクラー台数 × 10個以上
  • 固形燃料からロケット燃料を作り、予備のボイラー発電ラインを用意する
  • スケールアップ前に必ず電力グラフを確認する

失敗4:廃材の供給が追いつかない

原因:リサイクラーを増設したのに廃材が足りず、稼働率が低い状態。フルゴラの地上には廃材の「塊」が点在しているため、近場の塊が枯渇すると供給が途絶えます。

対策:

  • 早い段階で列車ネットワークを構築する(フェーズ2以降は必須)
  • 複数の廃材収集拠点を設置し、列車で集中搬送する
  • 列車ステーションには十分なバッファチェストを設置して、雷で列車が止まってもリサイクルが継続できるようにする

まとめ

フルゴラの廃材リサイクルラインは、「仕分け」と「二次リサイクル」の設計がすべてです。

  1. まずリサイクラー6~10台でパターンAの仕分けを作る
  2. 歯車→鉄板の二次リサイクルを最優先で構築する
  3. 30台規模になったらパターンBに移行、列車ネットワークを整備する
  4. 50台以上でパターンCを検討、在庫管理で詰まりを防ぐ
  5. ホルミウムは1%しか出ない。台数で殴るしかない。気長に

この記事の数値を参考に、自分の工場に合ったリサイクルラインを設計してみてください。最初から完璧を目指す必要はありません。Factorioの鉄則「動いている工場は良い工場」はフルゴラでも同じです。まず作って、動かして、詰まったところを直す。それが最短ルートです。

楽しいフルゴラライフを!