2026年10月23日に Friday Facts #449「2.1 Stable」 が公開されました。担当はFactorio開発チーム。ついにバージョン2.1が実験版(experimental)から安定版(stable)へと昇格し、正式リリースを迎えました。ちょうど拡張「Space Age」の発売から2年という節目でのリリースです。2.1は新しい惑星・敵・研究ツリーを追加するものではなく、「クオリティ・オブ・ライフ(QoL)、小さな新機能、磨き上げ」に重点を置いたアップデート。実験期間に協力したプレイヤーへの感謝とともに、これまでのFFFで紹介されてきた改善点が総まとめされています。主要トピックを日本語でまとめます。
2.1が安定版(正式版)になりました
実験版として多くのプレイヤーにテストされてきたバージョン2.1が、今回ついに安定版として公開されました。新しいコンテンツの追加ではなく、既存のゲーム体験をより快適にする改善が中心です。以下、FFF #449 で振り返られた主な変更点をカテゴリごとに紹介します。
宇宙物流の改善(Space Logistics)
宇宙プラットフォーム関連の物流が大きく使いやすくなりました(FFF-441 で紹介)。
- ロケットが1回の打ち上げで複数種類のアイテムを運べるようになりました。
- インポート枠を空欄にすると、すべての場所からアイテムを取り込めます。
- 軌道上のプラットフォーム同士でアイテムを転送できるようになりました。
- 宇宙プラットフォームハブのリクエストを回路ネットワークで制御できます。
- レーダーの「ユニバースモード」により、惑星とプラットフォーム間で回路信号をやり取りできます。
宇宙プラットフォームのバランス調整(Space Platform Balance)
直近の FFF-448 で詳しく解説された、宇宙プラットフォームの挙動に関する3つの調整も正式に反映されています。
- 小惑星によるダメージが、速度ではなく「残り体力」に応じて計算されるようになりました。
- 宇宙プラットフォームハブの体力と耐性が強化されました。
- プラットフォームの抗力(ドラッグ)が、幅ではなく「質量」に基づいて決まるようになりました。
ランディングパッドの荷降ろしベイ(Landing Pad Unloading Bay)
FFF-443 で紹介された新しい荷降ろし用のベイが追加されました。インサーターで直接アイテムを取り出せるため、列車・チェスト・ベルトなど、インサーターが扱えるあらゆる対象へ荷物を流し込めます。さらに、カーゴベイの上に高架レールを敷設できるようになりました。
回路ネットワークの拡張(Circuit Network)
回路ネットワークまわりも大幅に強化されました(FFF-443 ほかで紹介)。
- 入力と出力の分離:回路の読み取りと書き込みを、それぞれ別の色のワイヤーに割り当てられます。
- ラボが回路条件に応じて現在の研究を切り替えられるようになりました。
- ボイラーと熱交換器が回路ネットワークに接続できるようになりました。
- 地雷を「トリップワイヤー(引き金)」や敵の検知装置として利用できます。
- パイプが新しいGUIで回路ネットワークに接続できるようになりました。
クオリティ(品質)の調整(Quality)
クオリティ機能を好む人にも、苦手とする人にも配慮した変更が入りました(FFF-442 で紹介)。
- Space Age をクオリティ機能なしでもプレイできるようになりました。
- 機関車や貨車にクオリティモジュールを適用できるようになり、より速い列車・より大きな積載量を実現できます。
- 小惑星の再処理にはクオリティモジュールを使えなくなりました。
反転と流体(Flipping and Fluids)
FFF-442 で話題になった操作性の改善です。
- 汲み上げ機(ポンプジャック)やバーナー採掘機を反転できるようになりました。
- 機械がベルトのどちらのレーンにアイテムを落とすかを示す矢印が表示されます。
- インサーターは常にスプリッターの入力側へアイテムを落とすようになりました。
- 流体混合防止が復活:異なる流体のパイプラインは接続されなくなりました。
- 高スループット時でも流体の流量が正しくスケールするようになりました。
敵の拡張(Enemy Expansions)
FFF-445 で解説されたバイターの拡張挙動も見直されました。
- 拡張グループの規模が進化度(evolution)に応じてスケールします。
- 序盤の探索をしても、拠点周辺の拡張が減ってしまうことがなくなりました。
- バイターがより自然な場所を選んで新しい拠点を築くようになりました。
新グラフィック(New Graphics)
見た目の刷新も多数行われました(FFF-441・442・443 などで順次紹介)。
- 組立機、石油精製所、ロケットサイロ、熱交換器などのグラフィックが新しくなりました。
- 流体貨車の接続まわりに新しいポンプの描画システムが導入されました。
- 斜め方向の火炎放射タレットのグラフィックが追加されました。
- 宇宙プラットフォームの背景に惑星が見えるようになりました。
ARM64 Linux サポート
FFF-446 で予告されていた通り、Factorio が ARM64 環境でネイティブに動作するようになりました。Steam Deck、Raspberry Pi(ヘッドレスサーバー用途)、Apple Silicon 搭載 MacBook 上の Asahi Linux など、幅広い ARM64 システムに対応します。
アップデート前の注意点(Before You Update)
- 2.0のセーブデータは読み込めますが、工場の設計によっては一部が壊れてしまう可能性があります。
- 一度2.1へ更新すると、ブループリントやセーブを2.0へ戻す(ダウングレード)ことはできません。
- 更新前にセーブデータとブループリントのバックアップを強く推奨します。
- 人気のModの多くは対応済みですが、一部はまだ準備ができていない場合があります。
まとめ
FFF #449 は、2.1実験版の長い検証期間を経て、ついに安定版が正式リリースされたことを告げる節目の投稿でした。宇宙物流・回路ネットワーク・クオリティ・流体・敵の拡張・グラフィック刷新・ARM64対応と、2年ぶりの大型アップデートにふさわしい幅広い改善が一気に正式版へ反映されています。新惑星のような派手な追加はないものの、既存の工場づくりを根本から快適にしてくれる内容です。更新前にはセーブとブループリントのバックアップを忘れずに。
原文:Factorio公式ブログ – Friday Facts #449「2.1 Stable」(2026年10月23日)