2026年6月12日に Friday Facts #442「Flip, Flow, and Fresh Paint」 が公開されました。担当は Klonan・V453000・Raiguard の3名。バージョン2.1に向けて、反転(フリップ)機能の拡張、各惑星のグラフィック刷新、クオリティ周りの調整、そして流体システムの大きな見直しが紹介された、盛りだくさんの回です。主要トピックを日本語でまとめます。

反転(フリップ)対応エンティティの拡張(Klonan)

バージョン1.1で導入された「反転」機能が、これまで向き調整が効かなかったエンティティにも広がります。

  • くみ上げ機(Pumpjack):回転の挙動が簡素化され、パイプ接続や周辺設備との位置合わせのストレスが軽減されました。
  • バーナー採掘機:反転に対応し、序盤の採掘レイアウトをより自由に最適化できるようになりました。

さらに、直交するベルトへ機械がアイテムを落とす「ドロップレーン」の表示も改善。どちら側のレーンに落ちるかを矢印で示し、反転ホットキーで落とすレーンを切り替えられるようになりました。これにより設計の自由度が上がりつつ、ブループリント間での一貫性も保てます。インサータがスプリッターの入力側へ確実にアイテムを落とすようにする関連改善も入っています。

新グラフィック(V453000)

2.0リリース後は、各システムのビジュアル強化が進められています。

  • 火炎放射タレットの斜め向き:レールガンと同じ手法で斜め配置に対応し、防壁の角を組みやすくなりました。
  • フルゴラの遺跡:油の海から沈んだ遺跡が顔を出すようになり、液面下に何かが眠っている雰囲気が増しました。
  • グレバのストロマトライト:鉱石源となるバクテリア由来の岩を、周囲の環境になじむよう描き直し。
  • ヴルカヌスの岩:単なる色違いだった岩を、火山灰(テフラ)や溶岩流をイメージした荒々しいデザインに刷新。高温地帯の岩はまだ冷え切っていない演出も入っています。
  • デモリッシャー(巨大ワーム):体節のつながりの不整合を解消し、環境への溶け込みを改善する全面リデザイン。向きに依存しない死体スプライトも新規作成され、軽石のような内部構造が見えるようになりました。

クオリティの調整(Klonan)

クオリティ(品質)システムにもバランス調整と機能追加が入ります。

  • クオリティなしのSpace Age:クオリティは必須ではなく「推奨」依存に変更され、リサイクラーは別Modとして分離。互換性が向上します。
  • “宇宙カジノ”の封じ込め:小惑星の再処理とクオリティモジュールを組み合わせてレジェンダリー素材を量産する強力な裏技を是正。今後のバージョンでは小惑星再処理レシピへのクオリティモジュール投入が禁止されます。
  • クオリティ対応の列車:機関車・貨車・液体貨車・砲列車にクオリティ段階が適用されます。機関車は加速と最高速度が向上、貨車は積載量増加(レジェンダリーで最大100スタック)、液体貨車は容量拡大(同125Kまで)、砲列車は射程延長。アップグレードプランナーが列車にも対応し、手作業なしで艦隊全体の品質を引き上げられます。

流体システムの刷新(raiguard)

2.0リリース後に判明した、流体の根本的な挙動の問題に手が入りました。

  • パススルーポートのフィルタ不具合:隠れた二重バッファ構造が原因で、フィルタを設定しても無関係な流体が通り抜けてしまう問題を、単一のフィルタ付きパイプラインバッファに統合して解決。
  • 流体の混在防止の見直し:混ざる構成を完全に禁止するのではなく、建設は許可しつつ警告を出し、競合が解消されるまでパイプラインを結合しない方式に変更。たとえば水でフィルタしたパイプラインは、潤滑油が残っている限り潤滑油側のパイプラインと結合されません。
  • 流量スケーリング:高クオリティ前提のコンテンツでは、固定上限だった毎秒6000の流量を超えてしまう場面が頻発していました。今後は流体ボックスの容量から最大流量を導き、作業機械の出力スケーリングも合わせて調整されます。
  • 新しいパイプGUIと回路接続:パイプのUIが、流体の中身をリアルタイムに詳細表示するようになり、回路ネットワーク接続にも対応しました。

まとめ

反転対応の拡張やドロップレーン表示は、日々のレイアウト設計を地味に、しかし確実に快適にしてくれる改善です。グラフィック刷新は各惑星の世界観をいっそう引き締め、流体システムの見直しは長年のもやもやを根本から解消する内容でした。次回以降の2.1情報にも期待が高まります。

原文:Factorio公式ブログ – Friday Facts #442「Flip, Flow, and Fresh Paint」(2026年6月12日)