2026年8月7日に Friday Facts #445「The Biters Bite Back(バイターの逆襲)」 が公開されました。担当は Klonan。今回のテーマは、バージョン2.1で手が入った「敵(バイター)の拡張と巣づくり」の挙動改善です。2013年以来ほとんど変わっていなかった拡張システムに大きくメスが入りました。主要トピックを日本語でまとめます。

敵の拡張プランナーを刷新

これまでの拡張グループ(新しい巣を作りに向かう敵の集団)は規模が小さすぎて、拡張が弱く効果の薄いものになりがちでした。2.1ではこの部分が大きく見直されています。

  • 拡張グループの規模が、進化係数(evolution factor)やマップ生成設定に応じてスケールするようになった。
  • グループの規模は、マップ生成で配置される既存の巣の難易度に見合うことを目指している。
  • 初期リリース(2.1.0)ではやや強すぎたため、2.1.13で過度な難易度にならないよう下方調整された。

また、これまでは「序盤に周囲を探索すると、かえって近くの拡張が減ってしまう」という直感に反した挙動がありました。新しいヒューリスティック(判断ロジック)では、すでに巣がはびこっている領域を補強するのではなく、開けたエリアへ向けて拡張を誘導するように書き直されています。

巣づくり(Build Base)の挙動を再設計

敵がどのように巣を建設するかを司るシステムも作り直されました。主な変更点は次のとおりです。

  • ヒットポイント1あたり5ティックといった可変クールダウンを廃止し、固定タイミングに変更。
  • 2.1.0では5秒間隔だったが、2.1.13では通常30秒・デスワールドで10秒に調整。
  • どのユニットがどのエンティティ(建造物)を建てられるかをユニット側で定義できるようになり、Mod制作の自由度が向上した。

当初は生物学的な「カースト(役割分担)制」も試されましたが、特定のユニットの組み合わせが非現実的な巣の構成を生んでしまったため、この案は見送られました。

拡張巣の完成をアラートで通知

新たに、レーダーの探知範囲内で拡張の巣が完成した際にプレイヤーへ通知するアラートが追加されました。プレイヤーが目を離している隙に巣が完成し、いきなり奇襲を受ける——といった事態を防げるようになります。

まとめ

今回のFFFは、長らく据え置かれてきた敵の拡張・巣づくりまわりを本格的に作り直したという内容でした。拡張グループが進化やマップ設定に応じてスケールし、開けたエリアへ賢く広がるようになったことで、後半戦の防衛がより手応えのあるものになりそうです。同時に、初期リリース後すぐ(2.1.13)に難易度を細かく調整している点からも、実験版でのフィードバックがしっかり反映されているのがうかがえます。カースト制の見送りやユニット定義の柔軟化など、Mod制作者にとっても興味深いトピックが詰まった回でした。

原文:Factorio公式ブログ – Friday Facts #445「The Biters Bite Back」(2026年8月7日)