この記事のまとめ

  • 原子力発電はコンパクトで大出力。メガベース級の電力需要に対応できる
  • 最重要は比率計算:原子炉1基につきヒートエクスチェンジャー4基+蒸気タービン7基
  • 最初は2×1配置(160MW)から始めるのがおすすめ
  • コバレックス濃縮プロセスを回せば燃料は実質無限

なぜ原子力なのか?

ゲームが中盤に入り、工場の規模が大きくなってくると、蒸気発電だけでは電力が足りなくなってきます。「じゃあソーラーパネルを敷き詰めよう」と思うかもしれませんが、ソーラーには大きな問題があります。

ソーラーパネルの現実:

  • 1MWの安定供給に必要:ソーラーパネル約25枚+蓄電池約21個
  • 100MWを賄うには2,500枚のパネルと2,100個の蓄電池が必要
  • 敷地面積が膨大で、バイターの攻撃対象も増える

一方、原子力発電はわずか2基の原子炉で160MWを生み出します。コンパクトで、燃料効率も良く、メガベースへのスケールアップに最適な発電方式です。

蒸気発電(ボイラー+蒸気エンジン)も序盤は優秀ですが、石炭や固形燃料の消費量が中盤以降は追いつかなくなります。原子力は一度セットアップすれば、コバレックス濃縮と組み合わせてほぼメンテナンスフリーで運用できるのが魅力です。

原子力の基本コンポーネント

原子力発電に必要な設備を一つずつ見ていきましょう。

原子炉(Nuclear Reactor)

原子力発電の心臓部です。ウラン燃料棒を消費して熱を発生させます。

  • 基本出力:40MW(単体設置時)
  • 隣接ボーナス:+100%(隣接する原子炉1基につき)
  • サイズ:5×5タイル
  • 最高温度:1000°C

隣接ボーナスがこのゲームの原子力を面白くしているポイントです。2基を並べるだけで、1基あたり40MW→80MWに倍増し、合計160MWになります。

ヒートエクスチェンジャー(Heat Exchanger)

原子炉で発生した熱を使って水を500°C高温蒸気に変換する装置です。

  • 1基あたり10MW相当の熱を消費
  • 入力:水(最大103.09/秒)
  • 出力:500°C蒸気(最大103.09/秒)
  • 動作には最低500°Cの熱が必要

蒸気タービン(Steam Turbine)

500°C蒸気を消費して電力を生み出すのが蒸気タービンです。

  • 1基あたり最大5.82MWの発電能力
  • 500°C蒸気を60/秒消費
  • 165°C以下の蒸気も使えるが、出力は大幅に低下

ヒートパイプ(Heat Pipe)

原子炉からヒートエクスチェンジャーまで熱を輸送するパイプです。

  • 距離が長くなるほど熱損失が発生
  • できるだけ短く設計するのがコツ
  • 原子炉自体にもヒートパイプの接続ポイントがある

ウラン燃料棒(Uranium Fuel Cell)

原子炉の燃料です。

  • エネルギー量:8GJ
  • 燃焼時間:200秒(1基40MWの場合)
  • 製造:U-235 × 1 + U-238 × 19 + 鉄板 × 10
  • 使用済み燃料棒が排出される(再処理可能)

最重要:比率計算

原子力発電で最も大切なのが比率計算です。原子炉の出力に対して、ヒートエクスチェンジャーと蒸気タービンの数が合っていないと、効率が大幅に落ちたり、設備が過熱したりします。

基本比率(覚えるのはこれだけ!)

原子炉1基(40MW)あたり:
ヒートエクスチェンジャー 4基 + 蒸気タービン 7基

計算の根拠:

  • ヒートエクスチェンジャー:40MW ÷ 10MW = 4基
  • 蒸気タービン:40MW ÷ 5.82MW = 6.87 → 切り上げて7基

各配置パターンの比率表

配置 原子炉数 合計出力 HE数 タービン数
1基単体 1 40MW 4 7
2×1(推奨スタート) 2 160MW 16 28
2×2 4 480MW 48 83
2×3 6 800MW 80 138

隣接ボーナスの計算方法

隣接ボーナスは「各原子炉が隣接する原子炉の数 × 40MW」で計算します。

2×1配置の場合:

  • 左の原子炉:隣接1基 → 40MW + 40MW = 80MW
  • 右の原子炉:隣接1基 → 40MW + 40MW = 80MW
  • 合計:160MW(ボーナスなしの80MWから2倍!)

2×2配置の場合:

  • 角の各原子炉:隣接2基 → 40MW + 80MW = 120MW
  • 4基合計:480MW(ボーナスなしの160MWから3倍!)

2×3配置の場合:

  • 角の原子炉(4基):隣接2基 → 各120MW
  • 中央の原子炉(2基):隣接3基 → 各160MW
  • 合計:(120×4) + (160×2) = 800MW

最初の原子力発電所:2×1レイアウト

初めての原子力なら、2×1配置(160MW)がベストです。十分な出力がありながら、設計がシンプルで理解しやすいからです。

ステップ1:原子炉を配置

2基の原子炉を横に並べて配置します。隣接ボーナスが有効になっていることを確認しましょう(原子炉にカーソルを合わせると出力が80MWと表示されるはずです)。

ステップ2:ヒートエクスチェンジャーを配置

原子炉の上下にそれぞれ8基ずつ、合計16基のヒートエクスチェンジャーを配置します。

  • 原子炉のヒート接続ポイントからヒートパイプで接続
  • ヒートエクスチェンジャーの水入力側にパイプを接続
  • 蒸気出力側にもパイプを接続

ステップ3:蒸気タービンを配置

28基の蒸気タービンを配置し、ヒートエクスチェンジャーの蒸気出力パイプに接続します。タービンは上下各14基に分けるとバランスが良いです。

ステップ4:水の供給

これが見落としやすいポイントです!

重要:オフショアポンプは最低4基必要です。1基のポンプは1200/秒の水を供給しますが、16基のヒートエクスチェンジャーは合計で約1649/秒の水を消費します。水が足りないと発電量が激減します!

ステップ5:燃料供給

各原子炉にインサータでウラン燃料棒を供給します。

  • 通常のインサータ1本で十分(燃焼時間200秒と長いため)
  • 使用済み燃料棒の回収用にもう1本インサータを設置
  • 使用済み燃料棒は後で再処理に使えるので、チェストに保管しておく

ステップ6:電力接続

蒸気タービンから電柱で電力網に接続すれば完成です。160MWの原子力発電所が稼働を開始します!

2×2と2×3への拡張

いつ拡張すべき?

  • 2×2(480MW):ロボット網を本格運用し始めた頃、研究速度を上げたい中盤に最適
  • 2×3(800MW):メガベースを目指す段階、または大規模な製造ラインを構築する時

電力グラフで消費量が供給量の70%を超えたら拡張を検討しましょう。余裕を持った電力供給がスムーズな工場運営の鍵です。

レイアウトの基本原則

  1. 原子炉は密集配置:隣接ボーナスを最大化するため、原子炉同士はできるだけ隣り合わせに
  2. ヒートパイプは短く:長いヒートパイプは熱損失の原因。原子炉のすぐ隣にヒートエクスチェンジャーを配置
  3. 水源を十分に確保:2×2なら最低12基、2×3なら最低20基のオフショアポンプが必要
  4. 左右対称のデザイン:対称にすると設計しやすく、各パーツへの負荷も均等になる
  5. 拡張スペースを残す:後から原子炉を追加できるよう、片方向は空けておく

ウラン燃料サイクル

原子力を安定運用するには、燃料サイクル全体を理解しておく必要があります。

Step 1:ウラン鉱石の採掘

ウラン鉱石は通常の鉱石と異なり、採掘に硫酸が必要です。電動マイニングドリルに硫酸をパイプで供給しましょう。

Step 2:遠心分離(Uranium Processing)

ウラン鉱石10個を遠心分離機にかけると:

  • U-238:99.3%の確率(大量に出る)
  • U-235:0.7%の確率(非常にレア!)

U-235が燃料棒に必要な貴重な素材です。序盤はなかなか貯まらないので、遠心分離機を最低5〜10基は並べることをおすすめします。

Step 3:燃料棒の製造

  • U-235 × 1 + U-238 × 19 + 鉄板 × 10 → ウラン燃料棒 × 10
  • U-235が1個あれば10本の燃料棒が作れる(なかなか効率的!)

Step 4:コバレックス濃縮プロセス(ゲームチェンジャー!)

研究を進めると解放されるコバレックス濃縮プロセスは、原子力運用を劇的に変えます。

コバレックス濃縮プロセス:
U-238 × 40 + U-235 × 3 → U-238 × 41 + U-235 × 5

つまり、1サイクルごとにU-235が+2個増える!

最初の起動にU-235が3個必要なので、それまでは通常の遠心分離で地道に集める必要があります。一度起動してしまえば、U-235は増え続けるので燃料の心配はほぼなくなります。

セットアップのコツ:

  • コバレックス用の遠心分離機は1〜2基で十分
  • U-238の投入は優先度の高いインサータで制御
  • 余剰U-235を燃料棒製造ラインに流す
  • 初回起動時はU-235を手動で投入するのが確実

Step 5:使用済み燃料棒の再処理

使用済み燃料棒5個を遠心分離機で再処理すると、U-238が3個得られます。大量のU-238はコバレックスプロセスの材料になるので、捨てずに再利用しましょう。

回路制御で燃料を節約

原子炉は燃料棒が入っている限り常に燃焼し続けます。電力が余っている時も燃料を消費し続けるのはもったいないですよね。回路ネットワークを使って賢く制御しましょう。

基本的な蒸気タンク監視

最もシンプルな方法は、蒸気の貯蔵量を監視して燃料投入を制御することです。

  1. 蒸気タービンの出力側にタンクを設置
  2. タンクを回路ネットワーク(赤or緑ワイヤー)に接続
  3. 燃料投入用のインサータも同じ回路に接続
  4. インサータの条件を「蒸気 < 500」に設定

これで、蒸気タンクの量が十分な時は燃料を投入せず、蒸気が減ってきた時だけ自動的に燃料を投入します。

Factorio 2.0の新機能:原子炉温度の直接読み取り

Factorio 2.0(Space Age)では、原子炉の温度を回路ネットワークで直接読み取れるようになりました。これにより、さらに精密な制御が可能です。

  • 原子炉に直接ワイヤーを接続可能
  • 現在の炉心温度をシグナルとして取得
  • 「温度 < 500°C」で燃料投入、といった直感的な制御ができる

よくあるトラブルと解決策

原子炉が過熱している(温度がどんどん上がる)

原因:ヒートエクスチェンジャーが足りていない、または接続されていない
解決:比率を確認。原子炉の実効出力(隣接ボーナス込み)に対して、ヒートエクスチェンジャーは出力÷10MW基必要です。ヒートパイプの接続も再確認しましょう。

発電量が期待より少ない

原因1:ヒートパイプが長すぎて熱損失が起きている
解決:ヒートパイプを短くするか、原子炉とヒートエクスチェンジャーを近づける

原因2:水の供給不足
解決:オフショアポンプを追加。パイプの流量制限にも注意(長いパイプは流量が落ちるので、ポンプの設置位置を工夫するか、パイプを太くする)

原因3:蒸気タービンが足りない
解決:比率表を確認して、タービンを追加

U-235がすぐ枯渇する

原因:コバレックス濃縮を稼働していない、または遠心分離機が少ない
解決:コバレックスの研究を最優先で進める。それまでは遠心分離機を増設して凌ぐ。U-235が3個貯まったらすぐにコバレックスを起動!

電力が断続的に途切れる

原因:燃料投入の回路制御のしきい値が厳しすぎる
解決:蒸気量のしきい値を上げて、余裕を持って燃料を投入するようにする。蒸気タンクを追加してバッファを増やすのも効果的。

ブループリント

最後に、すぐに使えるブループリントの入手先を紹介します。

  • Factorio Blueprints(factorioprints.com):コミュニティが共有するブループリント集。「nuclear」で検索すると多数の原子力レイアウトが見つかります
  • Factorio School(factorio.school):評価付きのブループリントデータベース
  • Reddit r/factorio:最新の最適化レイアウトが頻繁に投稿されている

ブループリントをインポートしたら、まずは比率が正しいか確認する癖をつけましょう。自分で理解した上で使うと、トラブル時にも対応できるようになります。


原子力発電は最初のセットアップこそ複雑に感じますが、一度理解してしまえば最も効率的な電力源です。まずは2×1配置で基本を掴み、工場の成長に合わせてスケールアップしていきましょう。コバレックス濃縮が回り始めた時の安心感は格別ですよ!