Factorioには、ゲーム画面からは見えない強力なコンソール(コマンドライン)が隠されています。進化率の確認、マップシードの表示、テレポート、全技術アンロック……使い方を知っていれば、デバッグから創造モードまで自在に操れる「万能ツール」です。

ただし、使い方を間違えなければ便利な道具であって、初プレイで安易にチートを使うと「ロケットを打ち上げた感動」が丸ごと消えます。本当に。先人たちが口を揃えて言うので信じてください。

この記事では、コンソールの開き方から安全なコマンド、チートコマンド、デバッグ表示、Space Age対応のコマンドまで、実用的なものを網羅的にまとめました。ブックマークしてFactorioライフのお供にどうぞ。

目次 [ close ]
  1. コンソールの開き方と基本ルール
    1. コンソールを開くキー
    2. ⚠️ 実績(アチーブメント)に関する重要な警告
  2. 安全なコマンド(実績に影響なし)
    1. /evolution
    2. /time
    3. /seed
    4. /color
    5. /screenshot
    6. その他の安全なコマンド
  3. チートコマンド(実績が無効になる)
    1. 全技術をアンロック
    2. アイテムを入手する
    3. テレポート
    4. マップ全体を見えるようにする(チャートオール)
    5. ゲーム速度を変更する
    6. 敵をすべて排除する
    7. エディターモードに切り替え
    8. プレイヤーを無敵にする
    9. プレイヤーの移動速度を変更する
    10. 手持ちの範囲を広げる
  4. デバッグ表示コマンド(F4メニュー)
    1. show-fps(FPS/UPS表示)
    2. show-entity-info(エンティティ情報表示)
    3. show-tile-grid(タイルグリッド表示)
    4. その他の便利なデバッグオプション
  5. 便利なLuaスニペット集
    1. 物流ネットワーク内のアイテム数を数える
    2. 汚染をすべて消去する
    3. 昼夜を変更する
    4. すべてのバイターの巣をマップに表示する
    5. 特定のレシピをすべての組立機でカウントする
  6. Space Age対応コマンド
    1. 別の惑星にテレポートする
    2. 宇宙プラットフォーム関連
    3. 特定の惑星の敵だけを排除する
    4. 品質(Quality)付きアイテムを入手する
  7. マップエディターの基本
    1. エディターでできること
  8. チートを使うべきとき・使うべきでないとき
    1. ✅ チートを使ってOKな場面
    2. ❌ チートを使わないほうがいい場面
  9. コマンド早見表
  10. まとめ

コンソールの開き方と基本ルール

コンソールを開くキー

コンソールは以下のキーで開けます:

  • 半角キー ~(チルダ):英語キーボードの場合。日本語キーボードでも割り当てられていることがあります。
  • /(スラッシュ)キー:こちらのほうが確実です。押した瞬間にコンソールが開き、先頭に「/」が入った状態になります。

コンソールが開くと画面下部にテキスト入力欄が表示されます。コマンドを入力してEnterで実行、Escでキャンセルです。

⚠️ 実績(アチーブメント)に関する重要な警告

Factorioのコマンドには2種類あります:

  1. 安全なコマンド(/evolution、/time など):実績に影響しません。情報表示系のコマンドです。
  2. チートコマンド(/c で始まるLuaスクリプト):そのセーブデータの実績が永久に無効になります。元に戻す方法はありません。

チートコマンドを実行しようとすると、Factorioが「実績が無効になりますよ」と警告ダイアログを出してくれます。初回だけですが、ここで「いいえ」を選べばセーフです。一度「はい」を押すと、そのセーブでは二度と実績が解除されません。

「別のセーブデータを作ってそこで試す」のが最も安全なアプローチです。テスト用・クリエイティブ用のセーブを1つ持っておくと気兼ねなく遊べます。

安全なコマンド(実績に影響なし)

これらのコマンドはいつ使っても実績に影響しません。ゲーム情報の確認用として安心して使えます。

/evolution

バイターの現在の進化率を表示します。進化率は汚染・時間経過・スポナー破壊で上昇し、敵の強さに直結する重要指標です。

/evolution

出力例:Evolution factor: 0.4523 (Time: 0.1200, Pollution: 0.2800, Spawner kills: 0.0523)

「汚染による進化が高すぎるな…」と分かれば対策が立てやすくなります。防衛計画の判断材料として非常に有用です。

/time

ゲーム内の経過時間を表示します。

/time

「もう8時間もやってたのか…」という現実を突きつけてくれるコマンドでもあります。スピードラン計測にも使えます。

/seed

現在のマップのシード値を表示します。

/seed

「このマップの資源配置が神すぎるから友達にも教えたい」というときに。マップ生成時にこのシード値を入力すれば同じ地形が再現されます。

/color

プレイヤーキャラクターの色を変更します。マルチプレイで自分を目立たせたいときに便利。

/color red
/color 0.5 0.8 0.2
/color reset

色名(red, blue, green, yellow, pink, orange, white, black など)か、RGB値(0〜1の小数)で指定できます。/color reset で元に戻ります。

/screenshot

ゲーム画面のスクリーンショットを撮影します。

/screenshot [x解像度] [y解像度] [ズーム]

例:/screenshot 1920 1080 1 で1920×1080のスクリーンショットを撮影。高解像度の工場全景を撮りたいときに重宝します。保存先はFactorioのscriptフォルダです。

その他の安全なコマンド

  • /help:使えるコマンドの一覧を表示
  • /players:接続中のプレイヤー一覧(マルチプレイ用)
  • /admins:管理者一覧(マルチプレイ用)
  • /mute / /unmute:プレイヤーのチャットをミュート/解除
  • /alerts:アラート設定の確認

チートコマンド(実績が無効になる)

ここからは /c(=Luaコンソールコマンド)を使ったチートコマンドです。実行した瞬間にそのセーブの実績が無効になります。テスト用セーブで使いましょう。

全技術をアンロック

すべての研究を一瞬で完了させます。クリエイティブモードの第一歩。

/c game.player.force.research_all_technologies()

Space Ageの場合、無限研究も含めてすべてアンロックされます。引数に数値を入れると、無限研究のレベルを指定できます:

/c game.player.force.research_all_technologies(50)

アイテムを入手する

指定したアイテムをインベントリに追加します。

/c game.player.insert{name="iron-plate", count=1000}
/c game.player.insert{name="advanced-circuit", count=500}
/c game.player.insert{name="power-armor-mk2", count=1}
/c game.player.insert{name="nuclear-reactor", count=10}

アイテム名はゲーム内の英語IDを使います(日本語名ではありません)。IDが分からないときはFactorio Wikiで確認できます。

テレポート

プレイヤーを指定座標にワープさせます。

/c game.player.teleport({0, 0})
/c game.player.teleport({500, -200})

座標 {0, 0} はマップの中心(スポーン地点付近)です。迷子になったときの緊急帰還に使えます。ただし、チャンクが生成されていない場所にテレポートすると一瞬固まることがあるのでご注意を。

マップ全体を見えるようにする(チャートオール)

マップの未探索部分をすべて可視化します。レーダーの範囲外も見えるようになります。

/c game.player.force.chart_all()

注意:広大なマップでは処理に時間がかかることがあります。特定の範囲だけ見たい場合は:

/c game.player.force.chart(game.player.surface, {{-500, -500}, {500, 500}})

ゲーム速度を変更する

ゲームの実行速度を変更します。テストや待ち時間の短縮に最適。

/c game.speed = 5

デフォルトは1。5にすると5倍速、0.5にするとスローモーションになります。研究を待つときや列車網のテストに便利です。戻すときは:

/c game.speed = 1

あまりに高い値にするとPCが悲鳴を上げるので、10倍速くらいまでが現実的です。

敵をすべて排除する

マップ上のすべてのバイター・スピッター・ワームを消滅させます。平和に工場を建てたいときに。

/c local surface = game.player.surface
for _, entity in pairs(surface.find_entities_filtered{force="enemy"}) do
  entity.destroy()
end

ただし、スポナー(巣)を残すと再び湧いてきます。巣ごと消したい場合はこのコマンドでOKです(スポナーもenemy forceに属しています)。

エディターモードに切り替え

マップエディターモードに入ります。神の視点で自由にマップを編集できるモードです。

/editor

エディターモードでは、地形の変更、エンティティの自由配置、時間操作、サーフェスの切り替えなどが可能です。もう一度 /editor と打つと通常モードに戻ります。

なお、/editor も実績を無効にするコマンドです。

プレイヤーを無敵にする

/c game.player.character.destructible = false

ダメージを受けなくなります。元に戻すには true に設定してください。バイターの巣を素手で殴りに行っても平気になりますが、なぜそうしたいのかは聞きません。

プレイヤーの移動速度を変更する

/c game.player.character_running_speed_modifier = 2

デフォルトは0。1で2倍速、2で3倍速です。広い工場を走り回るときにどうぞ。

手持ちの範囲を広げる

/c game.player.character_build_distance_bonus = 100
/c game.player.character_reach_distance_bonus = 100

建設範囲と操作範囲を広げます。遠くのものに手が届くようになるので、設計テスト時に便利です。

デバッグ表示コマンド(F4メニュー)

F4キーを押すとデバッグオーバーレイの設定メニューが開きます。コンソールコマンドではありませんが、非常に有用な情報表示機能なのでここで紹介します。実績には影響しません。

show-fps(FPS/UPS表示)

画面にFPS(フレームレート)とUPS(ゲームロジック更新レート)を表示します。FactorioではUPSが重要で、60を下回ると工場の処理が遅くなります。

メガベース建設時のパフォーマンスモニタリングに必須です。UPSが下がり始めたら、どこがボトルネックかを特定する最初の手がかりになります。

show-entity-info(エンティティ情報表示)

すべてのエンティティの上にアイコンや情報を表示します。組立機が何を作っているか、チェストに何が入っているかが一目でわかるようになります。

これはAlt キーでもトグルできます(Alt モード)。多くのプレイヤーは常時ONにしています。

show-tile-grid(タイルグリッド表示)

タイルの境界線をグリッド表示します。正確な配置やアラインメントが必要なときに便利です。ブループリント設計時にタイル単位の位置合わせができます。

その他の便利なデバッグオプション

  • show-pollution:汚染の広がりを視覚的に表示。どこから汚染が漏れているか一目瞭然。
  • show-logistics-network:物流ネットワークの範囲を表示。ロボポートのカバー範囲が確認できます。
  • show-electric-network:電力ネットワークの範囲を表示。
  • show-rail-signal-states:列車信号の状態(赤・黄・緑)を常時表示。列車網デバッグの必需品。
  • show-train-stop-names:駅名を常時表示。

便利なLuaスニペット集

ここからは少し応用的なLuaスクリプトです。すべて /c で実行でき、すべて実績が無効になります。

物流ネットワーク内のアイテム数を数える

ロボットネットワークに特定のアイテムがいくつあるか確認するコマンドです。

/c local network = game.player.surface.find_logistic_network_by_position(game.player.position, game.player.force)
if network then
  local contents = network.get_contents()
  for name, count in pairs(contents) do
    game.player.print(name .. ": " .. count)
  end
else
  game.player.print("物流ネットワークが見つかりません")
end

プレイヤーの現在位置にある物流ネットワーク内の全アイテムとその個数を表示します。「鉄板が足りないと思ったら、実は物流ネットワークに2万枚も余ってた」なんてことが分かります。

汚染をすべて消去する

/c game.player.surface.clear_pollution()

マップ上の汚染を一掃します。バイターの襲来を一時的に止めたいとき、汚染が原因のUPS低下を確認したいときなどに使えます。ただし、汚染源(工場)が稼働している限りすぐにまた汚染が広がり始めます。

昼夜を変更する

/c game.player.surface.daytime = 0

0が正午、0.5が真夜中です。スクリーンショット撮影時に「昼の明るい画面がほしい」というときに重宝します。

常に昼間にしたい場合:

/c game.player.surface.freeze_daytime = true
/c game.player.surface.daytime = 0

すべてのバイターの巣をマップに表示する

/c for _, entity in pairs(game.player.surface.find_entities_filtered{type="unit-spawner"}) do
  game.player.force.chart(game.player.surface, {{entity.position.x - 1, entity.position.y - 1}, {entity.position.x + 1, entity.position.y + 1}})
end

すべてのスポナーの位置がマップ上に表示されます。掃討作戦の計画を立てるときに便利です。

特定のレシピをすべての組立機でカウントする

/c local count = 0
for _, entity in pairs(game.player.surface.find_entities_filtered{type="assembling-machine"}) do
  if entity.get_recipe() and entity.get_recipe().name == "electronic-circuit" then
    count = count + 1
  end
end
game.player.print("電子回路を作っている組立機: " .. count)

「electronic-circuit」の部分を変えれば、任意のレシピで検索できます。生産ラインの規模感を把握するのに使えます。

Space Age対応コマンド

Factorio 2.0 / Space Age DLCでは、複数のサーフェス(惑星)を扱うようになりました。コマンドもそれに対応しています。

別の惑星にテレポートする

/c game.player.teleport({0, 0}, "vulcanus")
/c game.player.teleport({0, 0}, "fulgora")
/c game.player.teleport({0, 0}, "gleba")
/c game.player.teleport({0, 0}, "aquilo")

第2引数にサーフェス名(惑星名)を指定すると、その惑星の座標{0,0}にテレポートできます。宇宙プラットフォームを作らなくても惑星間移動ができるので、テストや探索に便利です。

ノーチラス(nauvis)に戻るには:

/c game.player.teleport({0, 0}, "nauvis")

宇宙プラットフォーム関連

宇宙プラットフォームのサーフェスにもアクセスできます。プラットフォーム上の状況確認やデバッグに使えます。

/c for _, surface in pairs(game.surfaces) do
  game.player.print(surface.name .. " (index: " .. surface.index .. ")")
end

まずこのコマンドで全サーフェスの名前を確認し、テレポート先として指定できます。プラットフォームは「platform-数字」のような名前になっています。

特定の惑星の敵だけを排除する

/c local surface = game.surfaces["vulcanus"]
for _, entity in pairs(surface.find_entities_filtered{force="enemy"}) do
  entity.destroy()
end

惑星名を変えることで、特定の惑星だけ平和にできます。グレバのペンタポッドに悩まされているときなどに。

品質(Quality)付きアイテムを入手する

/c game.player.insert{name="assembling-machine-3", count=10, quality="legendary"}

品質は “normal”, “uncommon”, “rare”, “epic”, “legendary” の5段階です。レジェンダリーの組立機3が手に入ります。テスト環境でレジェンダリー設計を試したいときに最高です。

マップエディターの基本

/editorコマンドで入れるマップエディターは、コンソールコマンド以上に自由度の高いツールです。

エディターでできること

  • 地形の変更:水を埋め立てたり、崖を削除したり。
  • エンティティの自由配置:コストなしで何でも置ける。全アイテムがパレットから選択可能。
  • 時間操作:ゲーム時間を進めたり巻き戻したり。
  • 敵の管理:スポナーの配置・削除、進化率の設定。
  • サーフェス切り替え:惑星間を自由に移動。
  • シナリオテスト:特定の状況を作り出してテストプレイ。

ブループリントの設計やテスト、動画・スクリーンショット撮影用のセットアップなど、クリエイティブな用途に最適です。当サイトのブループリント記事も、マップエディターで検証していることが多いです。

チートを使うべきとき・使うべきでないとき

✅ チートを使ってOKな場面

  • クリエイティブモード / サンドボックス:新しい設計のテスト、ブループリントの検証に。実績を気にせず自由に実験できます。
  • 2周目以降のプレイ:一度クリアした後なら、チートで序盤をスキップしたり特定のフェーズから始めるのもアリです。
  • バグや不具合で詰まったとき:列車が変な場所にハマった、キャラクターが崖に挟まった……そんなときはテレポートで脱出しましょう。
  • 動画・スクリーンショット撮影:見栄えの良い画面を作るためにチートを使うのは定番テクニックです。
  • Modのテスト:Modの動作確認には全技術アンロックやアイテム付与が欠かせません。
  • パフォーマンス検証:ゲーム速度変更やデバッグ表示を使って、UPSボトルネックを特定するとき。

❌ チートを使わないほうがいい場面

  • 初回プレイ:これが最も重要です。Factorioの醍醐味は「自分で問題を解決する過程」にあります。チートでショートカットすると、パズルの答えを先に見てしまったのと同じ。あの「ロケット打ち上げの瞬間」の感動は、苦労した分だけ大きくなります。本当に。
  • マルチプレイ:他のプレイヤーの体験も台無しにします。サーバー管理者以外がチートを使うのはマナー違反です。
  • 実績を狙っているセーブ:当たり前ですが、一度でもチートコマンドを使うと実績は二度と解除されません。「8時間以内にロケット打ち上げ」などの実績を狙っているなら絶対に使わないでください。

コマンド早見表

最後に、よく使うコマンドをまとめた早見表です。コピー&ペーストで使えます。

コマンド効果実績
/evolution進化率を表示✅ 安全
/time経過時間を表示✅ 安全
/seedマップシード値を表示✅ 安全
/color [色]プレイヤーの色を変更✅ 安全
/screenshotスクリーンショット撮影✅ 安全
/c game.player.force.research_all_technologies()全技術アンロック❌ 無効
/c game.player.insert{name="アイテムID", count=数}アイテム入手❌ 無効
/c game.player.teleport({x, y})テレポート❌ 無効
/c game.player.force.chart_all()マップ全表示❌ 無効
/c game.speed = 数値ゲーム速度変更❌ 無効
/editorエディターモード切替❌ 無効
/c game.player.surface.clear_pollution()汚染を消去❌ 無効
/c game.player.teleport({0,0}, "惑星名")惑星間テレポート❌ 無効

まとめ

Factorioのコンソールコマンドは、知っているだけでゲーム体験が広がる強力なツールです。

  • 安全なコマンド(/evolution, /time, /seed)は普段使いに。進化率チェックは特におすすめ。
  • F4デバッグ表示は実績に影響なしで超有用。FPS/UPS表示は常時ONでも良いくらい。
  • チートコマンドはテスト用セーブで活用。全技術アンロック+アイテム付与でクリエイティブモードの完成。
  • Space Ageでは惑星間テレポートや品質指定アイテム入手が便利。

コマンドは道具です。ハンマーで釘を打つのに罪悪感を覚える必要はありません。ただし、初回プレイだけは……自力で乗り越えてください。きっと、その先に最高の「工場長体験」が待っています。

工場は拡張せねばならない。コンソールも活用せねばならない。🏭