この記事のポイント

  • Factorioの研究ツリーを序盤・中盤・終盤に分けて、最適な研究順序を解説
  • 各サイエンスパックの生産比率とアセンブラー数の目安を紹介
  • ラボの効率的な配置パターン(チェーン方式・ベルト方式)を比較
  • 無限研究の優先順位とSpace Age拡張の研究戦略もカバー
  • 何を研究すべきか迷ったらこの記事を参考にしてください

研究の仕組み

Factorioの研究システムは、工場自動化の最終目標である「ロケット打ち上げ」や「Space Age」の惑星探索に向けた技術開発の根幹です。研究の仕組みを正しく理解することが、効率的な工場運営の第一歩になります。

ラボ(研究所)の基本

ラボはサイエンスパックを消費して研究を進める施設です。1つのラボは一度に1種類の研究しか実行できません。研究を開始すると、その研究に必要なすべての種類のサイエンスパックをラボに投入する必要があります。

ラボの基本性能は以下のとおりです:

  • 研究速度:基本速度は1(モジュールやビーコンで強化可能)
  • サイズ:3×3タイル
  • 電力消費:60kW(稼働時)
  • モジュールスロット:2つ

サイエンスパックの種類

バニラFactorioには7種類のサイエンスパックが存在します。それぞれ異なる素材と工程が必要で、技術が進むほど複雑な生産ラインが求められます。

  • 自動化サイエンスパック(赤):最も基本的。銅板と鉄の歯車で製造
  • 物流サイエンスパック(緑):インサータとベルトで製造
  • 軍事サイエンスパック(黒):弾薬、グレネード、防壁で製造
  • 化学サイエンスパック(青):エンジンユニット、硫黄、発展基板で製造
  • 製造サイエンスパック(紫):電気炉、生産モジュール、レールで製造
  • ユーティリティサイエンスパック(黄):飛行ロボットフレーム、制御基板、低濃度ウランで製造
  • スペースサイエンスパック:ロケット打ち上げで入手(Space Ageでは各惑星固有のパックに変更)

無限研究について

通常の研究はすべて有限ですが、一部の研究は無限に繰り返すことができます。無限研究はレベルが上がるごとに必要なサイエンスパック数が増加します。ゲーム終盤ではこの無限研究をいかに効率よく回すかが大きな課題となります。

序盤の研究優先順位(赤・緑サイエンス)

ゲーム開始直後は赤サイエンスパック(自動化サイエンスパック)のみで研究を進めます。緑サイエンスパック(物流サイエンスパック)の生産を早期に確立することで、研究の幅が一気に広がります。

赤サイエンスのみで取るべき研究

まずは工場の基盤を作る研究を優先しましょう。

  1. 自動化(Automation):組立機1が解放される最重要研究。手動クラフトから脱却する第一歩
  2. 物流1(Logistics 1):地下ベルトとスプリッターが使えるように。ライン設計の自由度が大幅アップ
  3. 砲塔(Turrets):ガンタレットが使用可能に。序盤の防衛ラインに必須
  4. 石壁(Stone Wall):タレットの前に壁を置くことで防衛力が格段に向上
  5. 鋼鉄加工(Steel Processing):鋼鉄が使えるようになり、多くの中間素材に必要

赤+緑サイエンスで取るべき研究

緑サイエンスが稼働したら、以下の順番で研究を進めると効率的です。

  1. 物流2(Logistics 2):高速ベルトが解放。生産量の増加に対応
  2. 鉄道(Railway):遠方の資源パッチへのアクセスに不可欠
  3. 自動化2(Automation 2):組立機2が使用可能に。製造速度が大幅に向上
  4. 高速インサータ(Fast Inserter):アイテムの移動速度がボトルネックになる前に取得
  5. 軍事関連:弾薬ダメージ、射撃速度のアップグレードを段階的に
  6. 電気エネルギー分配(Electric Energy Distribution):中型電柱と大型電柱で配電を効率化

序盤のコツ

序盤で最も重要なのは「自動化の自動化」です。サイエンスパックの生産自体を自動化し、手動でパックを作る状態からいち早く抜け出しましょう。赤サイエンスパックは組立機1つで毎分10個生産できます。ラボ1つが消費する速度とほぼ一致するため、ラボの数に応じて組立機を増やす計算がしやすいです。

中盤(青・黒・紫・黄サイエンス)

中盤はFactorioで最も複雑になるフェーズです。4種類のサイエンスパックが新たに登場し、それぞれ独自の生産チェーンが必要になります。

化学サイエンスパック(青):石油処理が最大の関門

青サイエンスパックの生産には石油処理(Oil Processing)が必須です。これはFactorioにおける大きなマイルストーンで、液体処理という新しいメカニクスが導入されます。

青サイエンス到達までの研究ルート:

  1. 石油処理(Oil Processing)→ 原油の精製が可能に
  2. プラスチック生産 → 発展基板に必要
  3. 硫黄処理 → 青サイエンスパックの直接素材
  4. 発展基板 → 青サイエンスの素材かつ今後の多くの研究の前提
  5. エンジン → エンジンユニットも青サイエンスの素材

青サイエンスで優先すべき研究:

  • 発展石油処理(Advanced Oil Processing):原油から軽油・重油・石油ガスの比率を改善。石油化学の効率が劇的に向上
  • ロボット工学(Robotics):建設ロボットと物流ロボットの導入。工場拡張が圧倒的に楽になる
  • 物流3(Logistics 3):超高速ベルトの解放
  • 電池技術:蓄電池やレーザータレットに必要

軍事サイエンスパック(黒):任意だが有用

軍事サイエンスパックは弾薬、グレネード、防壁から製造します。ピースフル設定の場合は後回しにもできますが、通常プレイでは軍事研究が防衛力に直結します。

黒サイエンスで取るべき主な研究:

  • 弾薬ダメージ・射撃速度の各レベルアップ:タレットの性能に直結
  • レーザータレット:弾薬補給不要の防衛施設。電力さえあれば無限に撃てる
  • パワーアーマー:個人装備の強化。探索や戦闘が大幅に楽に
  • 原子力発電:中盤以降の安定した大電力源

製造サイエンスパック(紫):高コストだがモジュールの鍵

紫サイエンスパックは電気炉、生産モジュール、レールから製造します。素材コストが高く、生産ラインの構築にも手間がかかりますが、ここを超えるとモジュールやビーコンといった工場効率を飛躍的に高める技術が手に入ります。

紫サイエンスで優先すべき研究:

  • モジュール(生産・速度・効率):工場全体の効率を底上げする最重要技術
  • ビーコン:モジュールの効果を周囲の施設に伝播。メガベースの基盤技術
  • 物流システム:物流チェストとロボットによる自動供給網の構築
  • 原子力関連:原子力発電やコバレックス濃縮の効率化

ユーティリティサイエンスパック(黄):エンドゲームへの入口

黄サイエンスパックは飛行ロボットフレーム、制御基板、低濃度ウラン235から製造します。最も生産チェーンが複雑で、ウラン処理まで含む大規模なラインが必要です。

黄サイエンスで解放される重要技術:

  • ロケットサイロ:ゲームクリアの前提条件
  • 蜘蛛型メカ(スパイダートロン):移動と戦闘の最終形態
  • モジュール3:最高効率のモジュール。メガベース建設に不可欠
  • 各種無限研究:終盤の永続的な強化要素

サイエンスパック生産の比率

効率的な研究を維持するには、各サイエンスパックの生産量をバランスよく保つことが重要です。ここでは各パックのレシピと、バランスの取れた生産に必要なアセンブラー数の目安を紹介します。

各パックのレシピと製造時間

サイエンスパック素材製造時間1回の生産数
自動化(赤)銅板×1、鉄の歯車×15秒1個
物流(緑)インサータ×1、搬送ベルト×16秒1個
軍事(黒)貫通弾薬×1、グレネード×1、防壁×210秒2個
化学(青)エンジンユニット×2、発展基板×3、硫黄×124秒2個
製造(紫)電気炉×1、生産モジュール×1、レール×3021秒3個
ユーティリティ(黄)飛行ロボットフレーム×1、制御基板×2、低濃度ウラン235×121秒3個

毎分1セット(各パック毎分30個)に必要なアセンブラー数

組立機2(製造速度0.75)を基準にした、各パック毎分30個生産に必要なアセンブラーの目安です。

サイエンスパック組立機2の数補足
自動化(赤)3台歯車用の組立機も1台追加
物流(緑)3台インサータ・ベルト用の組立機も別途必要
軍事(黒)3台弾薬・グレネード・防壁のサブラインが大規模に
化学(青)6台エンジン・基板・硫黄の前段が複雑
製造(紫)4台電気炉と生産モジュールの素材が重い
ユーティリティ(黄)4台ウラン処理を含む最も複雑なサプライチェーン

ポイント:実際には中間素材の生産ラインも含めると、青サイエンスだけで数十台のアセンブラーが必要になります。最初から完璧な比率を目指すよりも、まずは動く生産ラインを作り、ボトルネックを見つけて増設していくアプローチがおすすめです。

効率的なラボ配置

サイエンスパックを効率よく消費するためには、ラボの配置パターンも重要です。大きく分けて2つの方式があります。

チェーン方式(インサータ受け渡し)

ラボ同士を隣接させ、インサータでサイエンスパックを受け渡す方式です。最初のラボにだけベルトからパックを供給し、残りのラボはインサータで数珠つなぎにします。

メリット:

  • ベルトの使用量が最小限で済む
  • コンパクトに大量のラボを配置できる
  • ラボの数を増やしやすい(列を延長するだけ)

デメリット:

  • チェーンの末端のラボへのパック供給が遅れることがある
  • チェーンが長すぎると効率が低下する
  • 10台以上のチェーンでは末端が飢餓状態になりやすい

推奨チェーン長:5〜8台程度が最適。それ以上必要な場合は複数のチェーンに分割しましょう。

ベルト供給方式

各ラボに直接ベルトからサイエンスパックを供給する方式です。ベルトを両側に配置し、ラボの列をベルトに沿って並べます。

メリット:

  • すべてのラボに均等にパックが供給される
  • スケーリングが容易
  • ボトルネックが発生しにくい

デメリット:

  • ベルトの使用量が多い(7種のパックを運ぶには片側3.5レーンが必要)
  • スペースを多く消費する

おすすめ:序盤〜中盤はチェーン方式で十分です。メガベース級の大規模研究施設を作る段階になったら、ベルト供給方式やロボット供給方式への移行を検討しましょう。

無限研究の優先順位

すべての有限研究を完了した後は、無限研究でさらなる強化を目指します。無限研究はレベルごとにコストが増加しますが、その効果は永続的です。限られたサイエンスパックを最大限活用するため、優先順位を意識しましょう。

最優先:採掘生産性(Mining Productivity)

採掘生産性は文句なしの最優先研究です。その理由は3つあります。

  1. 資源効率が劇的に向上:レベルごとに採掘量が+10%。レベル10で採掘量が2倍に
  2. 資源パッチの延命:同じ鉱脈からより多くの素材が採れるため、新しい鉱脈の開拓頻度が減少
  3. 全サプライチェーンに波及:すべての製品は鉱石から始まるため、採掘効率の向上は工場全体に恩恵をもたらす

メガベースでは採掘生産性を数十レベルまで上げるのが一般的です。

高優先:ワーカーロボット速度(Worker Robot Speed)

ロボット物流を活用している場合、ワーカーロボット速度は工場全体のスループットに直結します。建設ロボットの作業速度も向上するため、工場の拡張・改修も高速化されます。

中優先:砲撃射程(Artillery Range)

砲撃射程の拡大は防衛戦略に大きな影響を与えます。射程が広がれば、バイターの巣を遠距離から破壊でき、汚染雲が広がる前に脅威を排除できます。積極的に領土を拡大する場合に特に有効です。

中〜低優先:フォロワーロボット数(Follower Robot Count)

戦闘ロボットを主力にする場合は有用ですが、タレット防衛がメインなら優先度は下がります。スパイダートロンとの組み合わせで強力な機動戦力になります。

その他の無限研究

  • 弾薬ダメージ・射撃速度:防衛の安定性向上。必要に応じて
  • 研究速度:ラボの基本速度を上げる。長期的には重要だがコストも高い

Space Ageの研究

Space Age拡張(DLC)では、5つの惑星それぞれに固有のサイエンスパックが追加され、研究ツリーが大幅に拡張されます。各惑星の特性を理解し、効率的な訪問順序を計画することが重要です。

5つの惑星と固有サイエンスパック

  • ヴルカヌス(Vulcanus):溶岩の惑星。鋳造炉と高度な冶金技術を解放。ヴルカヌスサイエンスパックは溶岩処理に関連
  • フルゴラ(Fulgora):雷の惑星。品質システムとリサイクル技術を解放。電磁気学に特化したサイエンスパック
  • グレバ(Gleba):有機惑星。農業と生物工学を解放。有機素材ベースの独自サイエンスパック
  • アクイロ(Aquilo):氷の惑星。核融合と極低温技術を解放。最高難度の惑星
  • 宇宙プラットフォーム:惑星間移動の拠点。宇宙固有の研究と生産が可能

推奨訪問順序

惑星の訪問順序は戦略によって異なりますが、多くのプレイヤーに推奨される順序は以下のとおりです。

1. ヴルカヌス(最初の惑星として最推奨)

ヴルカヌスを最初に攻略する最大の理由は鋳造炉(Foundry)の入手です。鋳造炉は通常の電気炉を大幅に上回る性能を持ち、ナウビス(母星)に持ち帰ることで本拠地の生産力を飛躍的に強化できます。また、ヴルカヌス自体の攻略難易度が比較的低く、最初の惑星として取り組みやすいです。

2. フルゴラまたはグレバ(2番目の惑星)

フルゴラは品質(Quality)システムの解放が魅力的です。品質の高い装備やモジュールは工場効率を劇的に向上させます。グレバは農業システムが独特で、バイオ関連の研究を進めたい場合に有効です。どちらを先にするかはプレイスタイル次第です。

3. 残りの惑星(3番目)

2番目にフルゴラを選んだならグレバを、グレバを選んだならフルゴラを攻略します。

4. アクイロ(最後の惑星)

アクイロは最高難易度の惑星です。極寒の環境で暖房が必要、資源が限られている、核融合技術が必要など、十分な準備が求められます。他のすべての惑星技術を活用できる状態で挑みましょう。

Space Ageの研究戦略

Space Ageでは各惑星のサイエンスパックをナウビスに輸送して研究する必要があります。惑星間物流の効率化が研究速度に直結するため、宇宙プラットフォームの設計も重要な要素です。

研究速度を上げるコツ

研究は常に工場の進歩のボトルネックになりがちです。以下のテクニックで研究速度を最大化しましょう。

1. ラボの数を増やす

最もシンプルで効果的な方法です。研究速度はラボの数に比例します。ラボが2台なら研究速度は2倍、10台なら10倍です。ただし、サイエンスパックの供給が追いつかなければ意味がないため、生産量とのバランスを保ちましょう。

2. ラボ速度研究を進める

「研究速度」の研究を進めることで、各ラボの基本速度が向上します。ラボの数を増やさずに研究速度を上げられるため、スペースや電力の節約になります。

3. モジュールを活用する

ラボにはモジュールスロットが2つあります。

  • 速度モジュール:研究速度を直接向上。速度モジュール3×2で+100%の速度ボーナス
  • 生産モジュール:ラボには使用不可(サイエンスパックの生産施設には有効)
  • 効率モジュール:電力消費を削減。電力に余裕がない場合に

4. ビーコンを配置する

ビーコンにモジュールを入れ、ラボの周囲に配置することで追加のボーナスが得られます。速度モジュール3を入れたビーコンをラボの周囲に置くことで、研究速度をさらに加速できます。メガベースではビーコン12台に囲まれたラボ配置が一般的です。

5. サイエンスパック生産に生産モジュールを使う

サイエンスパックの組立機に生産モジュールを入れることで、同じ素材からより多くのパックを生産できます。生産モジュール3×2で+20%の追加生産。長期的に見ると素材の大幅な節約になります。

よくある失敗と対策

最後に、研究計画でよくある失敗パターンとその対策をまとめます。

1. 研究を手動で切り替えている

問題:研究が完了するたびに次の研究を手動で選択していると、研究が止まっている時間が生まれます。

対策:研究キューを活用しましょう。Shift+クリックで研究をキューに追加できます。複数の研究を事前にキューに入れておくことで、途切れなく研究を進められます。

2. すべてのサイエンスパックを均等に生産していない

問題:特定のパックだけ生産量が少なく、研究全体のボトルネックになっている。

対策:ラボへの入力を観察し、どのパックのベルトが空になっているか確認しましょう。不足しているパックの生産ラインを増強します。

3. 研究の優先順位を無視してランダムに研究している

問題:目的なく研究を進めた結果、必要な技術が解放されていない。

対策:次に何を作りたいか(例:ロボット物流、原子力発電)を決め、その前提となる研究を逆算して計画を立てましょう。

4. ラボが足りない

問題:サイエンスパックは余っているのに研究が遅い。

対策:ラボを増設しましょう。余剰パックが出ている状態はラボの処理能力不足です。目安として、序盤は10台、中盤は20〜30台、終盤は50台以上のラボがあると快適です。

5. 無限研究で採掘生産性を後回しにしている

問題:他の無限研究を先に進め、資源不足に陥っている。

対策:無限研究は迷ったら採掘生産性を上げましょう。資源効率の向上は工場のあらゆる側面にプラスの影響を与えます。

まとめ

Factorioの研究は単なる技術ツリーではなく、工場設計そのものと密接に結びついています。効率的な研究順序を知り、サイエンスパックの生産比率を意識し、ラボ配置を最適化することで、より速くより効率的にゲームを進められます。まずは赤・緑サイエンスの自動化から始め、一歩ずつ研究ツリーを登っていきましょう。工場は成長し続けなければなりません ―― The Factory Must Grow!